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朗読ありがとうございます。これを書いた若い頃の荷風の花柳界(芸者)や江戸文化へののめり込みがよく現れた自己投影の強い作ですね。〈講武所〉がよくわからなかったので調べたら、かつて、神田明神下、今の秋葉原近くに大きな花街(花柳界)があって、そのあたりを講武所、そこの芸者を講武所芸者と言っていたようで、昭和2年の記録でも置屋60軒、芸妓152名、料理屋10軒、待合21軒もあったようです。そして今でも少し芸者はいるようなんですけどね。本作で面白いのは〈うた沢〉への主人公の没頭で、欧米帰りの荷風は当時よく知られていなかったワーグナーのオペラなどにも興味を持っていたのに、江戸の音曲への造詣を深めていった訳で、とても面白い人ですね。私なども、ドビュッシーの歌曲を聴くと端唄や新内のように聴こえて困る時があります(笑)
講武所、を漠然と単なる名詞としてしか捉えていませんでしたが、そんな大きな花街だったのですね。勉強になりました☺️当たり前のことなんですけど、この時代の作品どれを見ても、男社会、封建社会、家父長制、…女性の地位が低いのはわかりますが、そこに生きた男性も、つらいものがあったのだなあと、勇吉をみて思いました。ありがとうございました。
艶有りし季節の心妙は深く心中に棲みて、風雅の枝葉、歳月を重ねども根幹の瑞々しさ滑らかさを助くる。
Thanks for all.
ありがとうございます。
27:24 17:24
朗読ありがとうございます。
これを書いた若い頃の荷風の花柳界(芸者)や江戸文化へののめり込みがよく現れた自己投影の強い作ですね。
〈講武所〉がよくわからなかったので調べたら、かつて、神田明神下、今の秋葉原近くに大きな花街(花柳界)があって、そのあたりを講武所、そこの芸者を講武所芸者と言っていたようで、昭和2年の記録でも置屋60軒、芸妓152名、料理屋10軒、待合21軒もあったようです。そして今でも少し芸者はいるようなんですけどね。
本作で面白いのは〈うた沢〉への主人公の没頭で、欧米帰りの荷風は当時よく知られていなかったワーグナーのオペラなどにも興味を持っていたのに、江戸の音曲への造詣を深めていった訳で、とても面白い人ですね。
私なども、ドビュッシーの歌曲を聴くと端唄や新内のように聴こえて困る時があります(笑)
講武所、を漠然と単なる名詞としてしか捉えていませんでしたが、そんな大きな花街だったのですね。勉強になりました☺️
当たり前のことなんですけど、この時代の作品どれを見ても、男社会、封建社会、家父長制、…女性の地位が低いのはわかりますが、そこに生きた男性も、つらいものがあったのだなあと、勇吉をみて思いました。
ありがとうございました。
艶有りし季節の心妙は深く心中に棲みて、風雅の枝葉、歳月を重ねども根幹の瑞々しさ滑らかさを助くる。
Thanks for all.
ありがとうございます。
27:24 17:24